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[実践]カンタン・楽しいアクリル画技法「スクレイピング・やり方」

実践スクレイピング完成

モチーフの加茂ナス

和人
今回は「スクレイピング」のテクニックを勉強して行くで。
「スクレイピング」は力強い印象や筆では表現しにくいメリハリのある画面作りが出来るねん。
つまりインパクトのある仕上がり作りに向いているのでガンバッテやー。 

今回のスクレイピングで荒々しい背景を作って、
その中にある「賀茂ナス」を表現してみます。
めっちゃ楽しみ!

GOCHA
「スクレイピング」ってなに?って人は
必見アクリル画テクニック集15」をクリックしたら分かるようになってるんやったな?
和人
そうやで!実践版には載っていない基本的な事を書いているのでぜひ見て役立てて欲しいです!

スクレイピングの道具

・まずスクレイピングの道具ですね!


・今回僕は奥にあるペインティングナイフと手前のプラスチックのヘラの様な物とそして使わなくなった古いどこかのメンバーズカード。
この真ん中の水色のプラスチックのヘラは本来はパステルの粉を塗るための物を頭の綿の部分を取って流用していまーす。
・スクレイピングは擦り付ける技術なので擦り付けることが出来れば何でも良いですよ。

スクレイピングの注意点

・スクレイピングの注意点はやっぱりあらかじめ下地に色が着色されている状態で行うという点です。
ま、当たり前か!
・何種類かの道具が有る方が違いが出ていいと思うよ。

スクレイピングの進め方

では着色に入る前の下地作りをして行きたいと思います。

下地作り

・パミスサンディーを一度乾いてから
厚みの変化があった方がスクレイピングする時に
絵の具が引っ掛かり着色に変化が出て面白いと思ったので、
二度塗りしてまーす。

・スクレイピング時にモチーフをイメージし易くするために
軽くスケッチしておきます。

・今回は全体的にブルー系の仕上がりにして行きます。

背景の着色と変化を楽しむ為に

・僕の他の画力向上シリーズでも時々出てくる
ダイヤモンドヤスリを使い画面に彫を入れて変化を付けてみます。

・この背景に関してはまだ普通に筆で
ブルー、パープル、グリーン系を着色しました。

さあ!ここからいよいよスクレイピングの始まり

・ペインティングナイフに絵の具を付けて、画面に擦り付ける様に着色して行きます。

・パミスの厚みムラの為に着色されるところと
そうでない所が出来るので面白い。

・とにかくあまり考えずに色を擦り付けて行く。
・数種類のブルー系やパープルをスクレイピングですり込んでいく。

画面にアクセントを付けてみよう!

・直接ヘラの部分に絵の具を置いて着色。
・混色しない場合、パレットが汚れなくていいのと絵の具に無駄が出ない。

・イエローをへらで擦り付ける様に着色。

・そして上から再度スクレイピングをしていく。

別の道具を使ってみた結果!

・ここで先の紹介した古いメンバーズカードでスクレイピングしていく。
・今回は下地が粗いのでこのまま使うけど、
もしも下地がフラットな場合ははさみで切り込みを入れた状態でやると面白いですよ。

・カードの場合は柔らかいのでペインティングナイフより
さらに絵の具がより薄く着色されます。
画力向上テクニックのグレーズのような効果が出ます。

一旦背景のスクレイピングはここで終わり
「賀茂ナス」の着色が終われば上から又スクレイピングをしてみます。

グレーズに関しては「必見!アクリル画力向上15

ここから「賀茂ナス」の着色やね!

・「賀茂ナス」もスクレイピングで着色してみます。

・混色は殆ど画面上でブレンディングして行きました。
・パレットの上で混色しても全然いい。

ここで方向性を変えて行きます。
このまま進めると、同じスクレイピングで背景と馴染んでしまうようなので
「賀茂ナス」に関しては筆を使う事にします。

・今回の着色に関しては絵の具を置くように着色して行きます。

・ハイライトを置いて大体の雰囲気を確かめて行きます。

・ヘタの部分も大体の雰囲気を掴むためにざっくりと着色。

細部を着色して行く

・極細の筆で細かい所を描き込んでいく。

・こういう場所の色のグラデーションは下の色が乾いてしまっているので
色を置いた後に画像の擦り込みブラシでトントンたたくか擦り込んでいく。

下にある絵の具が乾いてしまってブレンディングできない場合は
擦り込みブラシで簡単グラデーション

立体を描く重要ポイント、大事です!

・これは重要な事なんですが
丸みのある立体の物は輪郭部分に色の変化が出ている場合がある。
ここでも輪郭部分にシッカリと着色して行く。
・この場合濃い色を着色

・ここの場合は光の照り返しを受けているのでやや明るい色を着色。
・ここの場合も擦り込みブラシで丁寧で簡単にグラデーションを付けることが出来る。

・ここで完成の一歩手前です。
ここからもう一工夫どうなるか分からんけど!

最後に一工夫のスクレイピング

・グロスメディウム(艶出し)に薄いピンクを混ぜて横にスクレイピングしてみました。
・グロスメディウムは乾くと透明になり絵の具に透明感が出ます。
これは乾く前なのでここから乾いたら印象は変わるのでまた後で載せます。

GOCHA
 へー楽しみやなー早く乾かへんかなー

スクレイピングの完成

「スクレイピングの完成」

GOCHA
 なんやこれ―変わってへんやん!もっとメディウムが透明になってピンクだけが綺麗に残るんかなと思ったわ!
和人
 これは多分メディウムと絵の具をしっかりと混ぜ合わせすぎたからかもしれん。まこれは失敗では無くて経験です。
和人
 何もやらなくて無難にするよりも遊び心を持って楽しんだ方が得るものは大きいと思うので大満足です。
GOCHA
めっちゃ満足してるやん!

・やっぱりこのスクレイピングも
大きく印象を変えることが出来る面白い
絵画の技術だと思います。

僕がスクレイピングをやって気付いた事のまとめ

・スクレイピングの技術って絵の具の薄い層を塗る事になるからグレーズを行っているのと同じことになります。
ただ筆を使うか筆を使わずペイティングナイフ等の道具を使うかの違いだと思います。
・スクレイピングを行う時は何種類かの道具があった方が質感や見た目の違いが出るので面白いと思いますよ。あと柔らかい・硬いの違いもあった方が良いと思う。
・そして当たり前ですが先に色が塗ってある上にスクレイピングをして行く。
・そして今回の反省としてしては、もっと使う道具のエッジを利かせた使い方をしたらよかったと思っています。

以上で「実践スクレイピング」の解説は終わります。
最後までお付き合いありがとう。
[実践版]12のテクニック集
 以前you tubeで感動をテーマにした姉弟の絆編を見ていて
もうすぐ病気で亡くなってしまう弟が最後に
「もっともっと生きてやりたい事がたくさんあった、でも姉貴の弟で良かった。」と言い残してこの世を去って行きました。
そうやんなこうして好きな事をして生きていられる今って幸せやんな、
好きなことが出来る今をもっともっと大事に生きねば。


では最後にまたまた
絶対にやるべき基礎デッサン」内で決めた目標の毎日10分デッサンの画像を良かったら見てください

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